先週末に日本選手権20km競歩に帯同させていただきました。
施術に入ったタイミングはレースの前準備の段階ですが、その場合の施術は普段とはやや異なった目的としています。
レースに向けての施術は、普段の施術で行うケア(運動後の疲労や痛みの軽減)よりも、コンディショニング(これから運動するために適した状態にする)という狙いを持った施術です。
具体的には、
・関節を力強く動かせるように促す。
・体の上下左右の動きのバランスを取る。
・神経的な緊張(力み)を解く。
などが具体的な狙いです。
イメージとして、ケアはクールダウン、コンディショニングはウォーミングアップです。
当サロン的に表現すると、それぞれスイッチオフ/スイッチオンと表現できます。
★アスリートではない一般のお客様へどう活用できるか。
これは大切ですね。
コンディショニングはアスリートしかやらなくて良いのでは?と思うかもしれませんが、実際はそんな事はありません。
むしろ非アスリートの方こそコンディショニングが大切です。
なぜなら、日々の疲労や痛みは必ずその発生理由があって引き起こされます。
ケアだけだとその状態を根本的に変える事はできません。
ケア→クールダウン、興奮した筋肉をスイッチオフの状態へ導く事で回復を高めます。
これに対して
コンディショニング→ウォーミングアップ、動きのバランスを改善して筋肉や関節をスイッチオンの状態へ導きます。
このスイッチオンの状態は動きの効率を高め、体にかかる負担が蓄積されないよう分散してくれます。
よって非アスリートでも疲れや症状がある方に、本当に必要なことは実はコンディショニングなのです。
ただし、もちろん疲労ケアも全く要らない訳ではないですから、施術のバランスを取りつつどちらも織り交ぜた施術をさせていただきます。
というわけで
ケアとコンディショニングのお話でした。
最後に競歩のスピード感を動画でどうぞ。
(先頭の選手は世界記録ペースです)
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