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  • 執筆者の写真坂井 優友

「動いて学ぶセルフメンテナンス」Vol.2 運動バランスの偏りとは。

更新日:2021年3月17日

Q.あなたにとって摂りすぎている運動と足りない運動はなんでしょう。



今回は第2回「動いて学ぶセルフメンテナンス」です。




早速ですが、“運動のバランス”を考えた事はあるでしょうか??



バランスボールで姿勢を保つ、のバランスではありません。



ここで言う“運動のバランス”とは、

運動の成分バランスの事です。



ますます分からなくなって来た方は、

【運動】という言葉を【栄養素】に置き換えてみてください。



摂りすぎている栄養素と足りない栄養素

栄養素の成分バランス





実は運動にも栄養素と同じように成分があり、そのバランスを整える事が大切です。



ちなみにこれは筋トレやランニング、スポーツなどの運動のみならず、日常動作においても言える事です。




運動の成分とは。

どのように体を動かしたかを考えた時、

【どの方向に動いたか】で

運動の成分を分ける事ができます。



体の動きの方向は三次元です。

[前後/左右/水平]



例えば

脚を前後に開き、両手は外側に広げて首は左向きにする。


・脚を前後に開く→前後の動き(赤)

・両手を外側に広げる→左右の動き(青)

・首を左向き→水平の動き(緑)

※色は画像の矢印を示しています。




これらの三次元の動きの中で

日常的に偏りがある場合は体がアンバランスに陥りやすいです。



生活習慣の中では、

前屈みが多い→後ろに反る動きが足りない

斜め座り→いつも同じ側だと動きが偏る

横向き寝→寝返りでひねる方向が偏る




セルフ-運動バランスチェック

全身各関節に成分バランスがありますが、それらを全てチェックしているとキリがありません。


ここでお勧めするのは、

体の中心の動き=背骨の動きです。



背骨をチェックに勧める理由は

全身の動き方向づけは背骨が基本だからです。





①背骨の前後のしなり

背中全体で綺麗な弧を描きましょう。



②背骨の左右のしなり

同じ側の肩とお尻を近づけましょう。





③背骨の水平ねじり

反りや横曲げで誤魔化さないよう注意。




あなたの運動バランスはいかがでしたか?

片方向のみが動きやすかったり、

背骨の詰まりを感じる部位はありましたか?


背骨の動きは肋骨の動作から影響を受けます。

敢えて胸式呼吸を入れながら動かすと可動域が広がりやすいです。



足りない運動の補給

普段の生活においても

左右差や前後差が強くなってはいませんでしょうか。



ソファで横になるなら、たまに反対側を頭にしてみる。

前屈みが多いなら、たまに背中を反らしてみる。

左脚を組むなら、たまに右脚を組む。




また、運動される方は特に注意が必要。

同じ方向の運動中心になるため、運動バランスが偏りやすいです。


ランニングされる方は前後に動く事に対して、左右への体の動きは不足する傾向にあります。



トラックを走る方は左周りばかりなのでたまに右周りをする事。

テニスやゴルフをされる方利き手側の運動に偏るため、逆の手でスイングもたまに必要。

筋トレも同一方向の偏りや狭い可動域で行うと、せっかくの筋トレも体をアンバランスに導きます。満遍なく筋肉を使う事と、なるべく大きな可動域でおこないましょう。




さて、皆さんの摂りすぎている運動や足りない運動は分かってきましたか?


習慣の中には物理的に変えられないものがあったり、利き手利き足がある以上左右差は必ずあります。


また、それらを必ずしも寸分の差も無くしておく事は現実的ではありません。

内臓の位置も左右差があり、人によっては骨格の形に左右差がある人もいます。




大切なのは自身の運動バランスを把握しておく事です。そして差が広がりすぎないようチェックしておく事です。




スポーツでも左右バランスは10%以内が理想と言います。必ず100%一致は難しいですが9割同じくしておく感覚で、ご自身でチェックしていけると良いです。



次回もお楽しみにしていてください(^^)

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