肩甲骨は背中の筋肉により支えられていますが、その際に使用される筋肉は1種類ではありません。
大きく分けて
①後頭部〜肩甲骨上側(僧帽筋上部)
②肩甲骨どうしの間(僧帽筋中下部)
③脇の下〜広く肩甲骨下側(広背筋)
これらの筋肉によって
肩甲骨は背骨と繋がります。
この中で最もよく働く筋肉は
①,②の僧帽筋です。
特に①僧帽筋上部は頭を支える筋肉でもあるため、デスクワークなどで顔が前に出た姿勢が続くと、この筋肉は常に使用されます。
そうすると、筋肉の使い方に差が出てきます。首から肩甲骨上側が最もよく働き、次いで肩甲骨のあいだの筋肉、最後に肩甲骨の下側に位置する筋肉、というように使用頻度が分かれてきます。
よく使う筋肉は使いやすいので、ますます使うようになり負担をかけます。結果としてその筋肉は早く疲れます。
僧帽筋上部が働きすぎる事は、首や頭がコリやすくなる原因の一つです。
反対に普段使われない筋肉は、どんどん使えなくなっていきます。
これらの筋肉の使用優先を変えてあげる事で、疲れやすい状態から脱却する事ができます。
今回の実例では、肩甲骨の上側を緩めて、中間と下側を使えるように活性化する事です。
筋肉を満遍なく使えるようになると、体の負担を分散して支えられます。
ポイントになるのは使いにくい状態にある筋肉です。
スイッチを入れたように筋肉を使える状態にしておくことで、疲労を溜めにくい体にする事ができます。
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