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執筆者の写真坂井 優友

Vol.2 補足-見て学ぶ背中の柔軟性と胸式呼吸。

更新日:2021年4月14日

我々人間にとって呼吸方法と言えば「腹式呼吸」が大切です。



これはVol.1で詳しく解説しましたが、腹式呼吸で発生する腹圧は腰をサポートする重要な働きがあります。


人間の体は腰が安定しないとあらゆる動作に支障をきたすため、この腰のサポート機能はかなり根本的な働きです。




では一方で、胸式呼吸は要らないかと言われると、実は全くそんな事はありません。



こちらをご覧ください。


胸式呼吸の際に肋骨が動きます。

肋骨は背骨に繋がるため、肋骨の動きは背骨の動きと連動しているのです。



やってみよう![胸式呼吸]

その場で行っても構いません。

仰向けになれる方は、背骨がアーチになるよう枕などを置いてみてください。


①肩で息をするよう大きく吸い込みます。

②ゆっくりと息を吐いていきます。

↑この時、肋骨が降りていく&閉じていくのを感じてみてください。


手を肋骨に添えると分かりやすいと思います。肋骨の上の方や下の方、外側のあたりと触りながら呼吸してみましょう。



動画より↓

・補足ストレッチ❶

背中がアーチになるようにして、お尻を上下。膝は曲げて、頭を手で支えアゴを引くと負担なくできます。

・補足ストレッチ❷

背中がアーチになるようにして、肩から上を上下。胸の伸び縮みを利用するため、腹筋は使いません。

・補足ストレッチ❸

壁に背中をつけて立ち、片方の足の下に辞書など厚みのある本を置きます。

足を高くした側の手に水を入れたペットボトルやダンベルなどを持ち、重さに従って体を横曲げします。

重心は高くした足に乗せましょう。




まとめ

腹式呼吸と共に、胸式呼吸も同時発生するのが本来です。



自然な呼吸動作では、呼吸に関わる筋肉全体の約75%が横隔膜の働きによるもので、これは腹式呼吸が呼吸動作のメインという事を示しています。


ただし、あくまで呼吸機能のメインが腹式呼吸なのであって、普段から"腹式呼吸しか使わない"状態はそれはそれで不自然であり、機能不足です。



また胸部は隣り合う骨格として、

上側に頸椎(首)

下側に腰椎(腰)

後側に肩甲骨(腕)


というように多数の関節に囲まれた交差点となっています。


これらの関節が正常に働くために、胸部の骨格が働かないと、この交差点は渋滞を起こして機能マヒしてしまいます。



是非取り組んでみてください。




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